アール【あーる】
曲線・曲面を総称していいます。ゆるやかな曲線を描いている状態のことを「アール状の」とか「アールに角をとる」などといいます。上部が半円の形になったドアを「アールドア」といいます。
アイランド型キッチン【あいらんどがたきっちん】
キッチン内にアイランド(島)があるような造りのことです。"島"には流し台や調理台、レンジなどを配し、多人数での調理が楽にできます。スペースが広いので、ひとりで調理するときも使いやすいです。とはいっても、アイランド型キッチンは大型住宅のもの、一般の一戸建て住宅には縁がないと思われてきました。ところが最近は、輸入住宅の増加により、大型住宅でなくてもこの形式のキッチンが見られるようになっています。部屋の中心に設備がくるので、換気扇と換気フードにより調理の換気を十分にすることが重要です。前に壁面がないので収納量が不足する場合もあります。
アウトポール【あうとぽーる】
マンションのラーメン構造では、梁とともに、柱の出っ張りも邪魔になるものです。そこで柱の出っ張りを室内側でなく、建物の外側に出して、室内の壁際をすっきりさせる方法
が生まれました。これをアウトポールと呼びます。しかし、バルコニー側は柱を外出ししやすいものの、開放廊下側では廊下を狭くしてしまうために採用しにくいのが実情です。アウトポールはバルコニーに面した部屋で採用されているのが一般的です。
アウトレット【あうとれっと】
電気や電話線を取り出す設備で、コンセントや電話線接続口、そしてテレビアンテナ接続口などを指します。木造住宅の場合、あとからコンセント類を増やすのは比較的容易です。しかし、専門家を呼んで工事を頼まなければならないので、初めから余分にアウトレットを設けておくのが理想です。また、あると便利なのが戸外の電気コンセントです。庭園灯や池にポンプ用、電動工具を使うときなど、用途は意外に多いものです。
青線【あおせん】
公図において、青色で示される水路のことです。河川法の適用、準用がない水路を青線と呼んでいます。
青田売り【あおたうり】
宅地の造成または建物の建築に関する公示の完了前に、宅地または未完成の建物の売買・交換、その代理・媒介を行うことをいいます。なお、宅地建物取引業法で、広告開始時期の制限、?売買契約締結の制限、工事完了時の形状・構造等の書面による説明、契約締結等の時期の制限、前金の保全などが規制されています。
青地【あおち】
古い公図は、その土地の種類ごとに着色されていましたが、そのうち青色(地方によっては緑色または薄墨色)に着色され、地番の付せられていない無番地の土地を、通常、青地とよんでいて、主として、あぜ、法地(ノリチ)であったものです。なお、赤く着色された帯状の土地は里道等で、通常、赤路といわれていて、水色で着色された帯状の土地は水路であり、いずれも国有地です。「あおじ」ともいいます。
赤線【あかせん】
公図において、赤色で示される道路のことです。道路法などに基づかない法定外公共物で、里道などがこれにあたります。
赤道【あかみち】
昔から山間部等において、公衆用道路として用いられていた土地で、不動産登記簿では無籍地とされている土地です。公図上に赤色で着色されています。里道とも呼ばれます。境界線を確定する際、しばしばトラブルの原因となります。「あかどう」ともいいます。
上がり框【あがりかまち】
玄関の上がり口と土間床との段差の高い方の床に取りつける横木のことです。ケヤキなど木目の美しい材料や、マンションでは人造大理石や御影石などが主に使われます。一戸建てでは、20?40cmの段差がついているため、上がり框に腰を掛けて靴を着脱します。
空地【あきち】
建物等の定着物がなく、また、その他の用途にも利用されていない土地を、俗に「空地」といっています。その外観からの分類、その土地についての権利関係は問わないものです。
空家【あきや】
使用されていない家屋のことです。特に賃貸または売却を目的とする住宅で、居住者のいないものをこう呼びます。
悪臭防止法【あくしゅうぼうしほう】
工場その他の事業場における活動に伴って発生する悪臭物質の排出を規制することにより、生活環境の保全と国民の健康の保護を目的とした法律です(S46制定)。指定された規制区域内の事業場は基準の遵守義務が課せられます。
明渡条項【あけわたしじょうこう】
調停・和解で借地・借家を明渡すことの合意ができた場合には、「平成○年○月○日かぎり明渡す」という定め方をします。そしてこの○年○月○日までの期間が賃貸借の期間でなく明渡猶予期間であることを明らかにするために「賃貸借契約が○年○月○日解除されたことを認め……」という記載がとられるのです。明渡条項が前記の記載形式ではなく、「○年○月○日まで賃貸し、同日かぎり明渡す」という形がとられている場合でも、調停・和解の特殊性と合意成立までの経緯からみて更新請求・法定更新の余地はないといえないことはありませんが、後日紛争のたねになりかねないので現在の明渡条項は、すべてはじめに記載した形式で定められています。
明渡しの強制執行【あけわたしのきょうせいしっこう】
債務者が不動産を明渡す債務を履行しない場合に、その明渡しを目的として執行官によりなされる強制執行です。明渡しとは、債務者が不動産の中で居住し、または物品を置いて占有している場合に、債務者を立ち退かせたり物品を取り除いて、その不動産を引渡す事をいいます。この際には、執行官が実力で不動産に対する債務者の占有を解き、それを債権者に占有させるプロセスをとって執行を行います。従って、この執行は、債権者またはその代理人が受け取りに出頭した場合に限って行われます。明渡しの強制執行は、不動産のある地の地方裁判所の執行官に執行の申し立てをします。
明渡猶予期間【あけわたしゆうよきかん】
賃貸借契約の終了後、一定の猶予期間を与え現実の明渡時期を後日に定めることがあります。合意解除による明渡し、調停・和解による明渡しの際には明渡猶予期間を定めるのが普通です。明渡猶予期間は、賃貸借関係消滅後の明渡しを猶予するだけですので、その占有使用は賃借権に基づくものではありません。従って、その間は賃料ではなく賃料相当額の損害金が支払われる事になります。
足元温風器【あしもとおんぷうき】
その名の通り、足元に温風が吹いてくる設備です。設置されるのは台所の流しの下などです。台所は水気が多いことから、フローリングやクッションフロアで床がつくられますが、冬の早朝などは寒さもひとしおです。そこで開発されたのが、足元にだけ温風を当てるこの装置です。台所は火を使うため、料理をすると上半身は暖まりますが、足元が暖まるまでには時間がかかるので、重宝する装置といえます。
足場【あしば】
工事を行う場合の仮設作業床と通殿目的で構築された仮設物です。使用材料により木製足場、鋼製足場、枠組み足場など、また使用目的によって外部足場、天井足場、鉄骨足場、養生足場などがあります。また固定足場、吊り足場と移動足場があります。その構成により本足場、一側足場、抱き足場、鉈足場などがあります。
足元灯【あしもととう】
照明器具のひとつです。ホテル客室、病院病室などで夜間に寝ている人に眩しくないように壁面の低い位置に取り付け、床を照らします。一戸建てでは廊下や階段、寝室など足元に設置する低ワットの常夜灯に使用されます。夜間の行動を安全にしてくれることから「安全灯」とも呼ばれます。
預り金【あずかりきん】
敷金・保証金・建設協力金その他、不動産の賃貸借に際し、後に返還されることを前提として、借主から貸主に手交される金員をいいます。敷金・保証金は、賃料や損害金の引当てにされ、賃貸借の終了時に残額が返還されるのに対し、協力金はこれを消費貸借にあらため、一定期間内に、金利を付して分割返済されるのが普通です。
アスファルト【あすふぁると】
原油が天然に蒸発して産するか、石油精製の残渣として産する暗褐色から黒色の結合性のある固形もしくは半固形の瀝青物質です。主成分は炭化水素で、それらの複雑な誘導体を含みます。ヨーロッパ諸国では不活性な無機質を含むものをアスファルトと呼び、含まないものはピチューメンとも呼ばれますが、日本やアメリカでは含まないものもアスファルトと呼んでいます。天然アスファルト、石油アスファルトとも種類が非常に多く、道路建設や防水工事などに用いられます。
アスベスト【あすべすと】
天然に産する繊維状の鉱物で、主成分は珪酸マグネシウムです。「石綿」とも呼ばれます。アスベストセメント、フロアタイル、自動車のクラッチ版、ブレーキなどにも利用されます。吸入すると石綿肺、肺がんなどの原因となるため、特に建築の壁に吹付けられたアスベストの除去、処分が問題となっています。
頭金【あたまきん】
住宅を購入する時に用意する自己資金のうち、購入代金の一部に充当する金銭のことです。主な金融機関は、物件価格の8割までしか融資しない為、一般的には2割相当の頭金を用意しないといけません。ただし、諸条件を満たせば頭金が0?1割で購入できるローンや物件もあります。
アティック【あてぃっく】
屋根裏部屋のことをアティックもしくはグルニエといいます。屋根裏を利用して収納スペースにしたり、書斎やアトリエ、子供部屋にすることも多いです。このスペースを利用するときには、通風・換気の対策に注意したほうが良いでしょう。
アトリウム【あとりうむ】
ビル内に設けられた中庭のことです。
アパート【あぱーと】
1棟の建物の中が多くの部屋に区画され、各区画が独立の出入り口を備え、炊事場等もあって、独立に生活を営めるように設備を施した建物をいいます。マンションなどの名前で呼ばれる鉄筋アパートのように区分所有の対象となる場合はもちろんのこと、そうでない場合も、アパートの各室は、その機能からみて独立の建物と区別する理由はないので、その賃貸借については借家法(借地借家法)が全面的に適用されます。
アプローチ【あぷろーち】
敷地の入口から建物の玄関までの通路のことです。マンションの1階入口付近もこういいます。
雨どい【あまどい】
屋根を流れる雨水を軒先に集め、地下や下水まで導いて排水する部材です。一般に雨どいは溝型や管状で、銅板や亜鉛鉄板、カラー鉄板、硬質塩化ビニールなどで作られています。軒先につける「軒どい」、軒先から地上につなぐ「竪(たて)どい」、両者をつなぐ「呼(よび)どい」などに分かれています。
アメニティ【あめにてぃ】
住み良さ、快適環境などと訳されます。場所、気候、景観といった物理的な側面のみならず、精神的なもの、人間の性質や態度、歴史、文化等の側面も含んだ総合的な快適性という質を表すものです。しかし、その快適性を実現する具体的な手段、事物をアメニティとして数え上げることができます。
アルコーブ【あるこーぶ】
部屋の壁面の一部をくぼませてつくった空間のことを指します。マンションでよくみられるのは玄関部分です。玄関が外廊下から引っ込んだ位置にあるものを「アルコーブ玄関」といいます。これはプライバシーが守られやすい長所があります。玄関が外廊下に面していると、ドア開閉時に部屋の中が見えてしまいがちです。アルコーブ式玄関はその欠点を無くし、ベビーカーなどをちょっと置くときにも重宝します。
併せ融資【あわせゆうし】
同一物件に対して種類の異なる融資または異なる機関からの融資が同時併行で行われる方式で、併せ貸しともいいます。とくに公的住宅金融において制度化されているものには、住宅金融公庫融資と年金福祉事業団融資との併用、および公庫融資の中で通常融資と財形住宅資金融資との併用があります。前者の公庫融資と年金融資との併せ貸しは、厚生年金加入者の場合、勤務先に年金転貸融資制度(勤務先の事業主を通じて借りる方法)がないか、あるいは、あっても利用できないときに公庫の窓口を通じて公庫の申込みと一緒に申し込むことによって行われます。国民年金加入者の場合はすべて公庫融資と一緒に申し込む併せ貸しとなります。これらの併せ貸しは、申込者が多く抽選となっています。後者の公庫の通常融資と財形融資との併せ貸しは、財形貯蓄を一定期間積み立てる等財形融資を受けることのできる資格のある者で、事業主または共済組合等から財形融資を受けられない者が対象となります。この申込みも公庫の通常融資と同一の取扱機関に行なう必要があります。
あんどん部屋【あんどんべや】
直接外気に接する開口部がない部屋のことです。採光、通風等の要件を満たせないので建築基準法上の「居室」とはできません。「納戸」「サービスルーム」などと表示されます。
アンボンド工法【あんぼんどこうほう】
マンションのラーメン構造では天井に小梁の出っ張りが生まれ、圧迫感があったり、間取りの変更がしづらいといった短所があります。そこで考え出されたのがこのアンボイド工法です。これは、板状のコンクリートスラブ(天井・床)にピアノ線状の鋼材を引っ張り、ギターの弦のように緊張させることで固定させるものです。アンボイド工法では、スラブを分厚くする必要があり、その結果、遮音性が高まる長所も生まれます。
青地 青地とは、現存するにもかかわらず、不動産登記簿上に地番、地積等の記載がなく、公図上も地番の記載がない土地をいう。関東地方ではおおむね公図上、緑色で色分けされている(地方によって着色が異なるものもある)ことから俗に「青地」といわれている。
インテリジェントビル 高度情報化社会に対応し、ビルディング・オートメーション(BA)、オフィス・オートメーション(OA)、ビル内外との情報通信の3機能を
備えたビル。最近はさらに高度情報通信に対応する建築空間構成、設備、構造が求められている。
ALC【えーえるしー】
Autoclaved Light-weight Concreteの頭文字をとったもので軽量気泡コン クリートのこと。施工しやすく、断熱性・耐火性にも優れているといわれ、主
に住宅の外壁や間仕切りに用いられる。 エクステリア・・・ 住宅の外まわりのこと。一般的には、門・塀・物置・カーポート・サービスヤ
ード等の総称である。インテリアに対する用語として屋外住宅設備メーカー 等が創造したといわれる。
SRC造【えすあーるしーぞう】
Steel Reinforced Concrete造の略で、鉄骨鉄筋コンクリート造のこと骨組 を鉄骨でつくり、その周囲に鉄筋コンクリートをかぶせてその主要な構造部
分をつくる建築方法。強度に優れ、高層住宅、高層建築物の建設に多く用 いられる。 L、U、LU字溝・・・ 道路の側溝を切断面からみた形状によって区分した側溝の呼称。通常、道
路と敷地の境界線には道路面に降った雨水を排水管やマンホール等へ導くため側溝が設けられる。この側溝は、材料別に分類すると素堀り側溝、石
張り側溝、石積み側溝、コンクリート側溝等があるが、わが国で用いられて いるものは、堅固な点が重視され、コンクリート性の側溝が圧倒的に多い。
L型側溝、U型側溝等ともいう。 |